
建築施⼯管理技⼠
K・Tさん
建築施工管理技士の仕事に9年携わってきたK・Tさん。転職に迷いながらも一歩を踏み出し、2年前に常盤工業へ中途入社しました。職場の人間関係や働き方の違い、教育体制など、前社での経験との比較をもとに、リアルな声を語ってもらいました。
「このままじゃダメだ」から施工管理技士として転職
──転職のきっかけを教えてください。
最初は転職を考えていなかったんです。というのも、自分の年齢や経験で受け入れてくれる会社なんてないと思い込んでいたので。でも、前職で若い社員がどんどん辞めていくようになり、「このままここにいても、自分がダメになるかもしれない」と思うようになって。
待遇面での不満もありました。固定残業代制で超過分は支給されず、パワハラが日常的に見られる会社全体の雰囲気が良くなくて…。当時はそれが当たり前だと思っていたのですが、自分のような比較的若い年齢でも求めてくれる会社があることを知り、転職を決意しました。
──常盤工業に決めた理由は?
いくつか浜松の建設会社を見た中で、常盤工業が一番アットホームで、受け入れてくれる雰囲気があったことが理由です。若い社員が多く、互いに切磋琢磨できそうな環境も魅力でした。現場の職人さんから「常盤工業はいい会社だよ」と聞くことも多く、評判も良かった。地元である浜松から離れたくなかったこともポイントでした。
特に、面接のとき当時の採用担当の方の対応がとても印象的でした。私が帰るとき、普通では気がつかないであろう距離の曲がり角までずっと深々とお辞儀をしてくれたんです。その姿勢に「この会社は、人として真摯に向き合い接してくれて、社員を大事に考えてくれる」と感じ、ここで働こうと決めました。
──実際に建築施工管理技士として転職して、どう感じましたか?
とにかく「みんな優しい」の一言に尽きます。ずっと愛故の厳しい環境で働いてきたので、正直びっくりしました(笑)。若い子もほとんど辞めないし、「こんなに働きやすい会社があるんだ」と感動したのを覚えています。

──常盤工業で建築施工管理技士の仕事にはすぐ慣れましたか?
はい、比較的スムーズだったと思います。みなさんが温かく迎えてくれたことが大きかったです。常盤工業には「フィロソフィー」と呼ばれる経営理念のようなものがあり、会社全体で目指すべき方向が明確化されていたのも良かったですね。フィロソフィーに共感できましたし、自然と組織になじめました。
──最初に建築施工管理技士として担当した現場は?
看護専門学校の新築工事で、現場の次席として職務にあたりました。僕が自分に厳しい性格ということもあり、小さなミスでも思い悩むことも以前はありましたが、常盤工業では必要以上に責められることもなく、変なプレッシャーを感じず、仕事に集中できる環境がありがたかったです。おかげで、工事もスムーズに進められました。
──転職後、建築施工管理技士としてやりがいを感じた瞬間は?
建物の完成後、社内で工事の出来栄え、お金の管理、工期などを総合的に評価する「社内評価点」があり、現場の次席という立場でしたが、自分の現場が過去最高得点を記録したんです。もっとも、所長の現場運営・管理おかげですが、「仕事がちゃんと評価される」って、こんなにもうれしいことなんだと実感しました。仕事で点数をつけられる経験がなかったので、素直にうれしかったですね。
所謂、昔ながらの建設業界の価値観ではない。一人ひとりに寄り添い、各々の成長を支える社風
──働き方の面では、前職と比べていかがですか?
まったく違いますね。前の建設会社は、そもそも定時に帰る、残業を減らすという考えがなく、残業代も出ませんでした。でも常盤工業は社内全体で、「残業はなるべく減らそう」という方針がしっかりありますし、人手が足りないときは他の現場の人がサポートに来てくれたり、上司も状況を気にかけてくれたりするので、不要な残業はほとんどなくなりました。
休みも増えました。今の現場は比較的大きな現場ですが人員配置が正当に行われている為、交代で土曜休みを取るなど、柔軟に対応できています。時間外手当もしっかり出るので、待遇面でも安心感があります。

──休日はどのように過ごされていますか?
週に1回、趣味のバスケットボールをしています。自分でチームを作って、地元の協働センターなどで練習したり、小さなリーグ戦に毎月出場したり。ポジションはポイントガード。いわゆる司令塔ですね。
──建築施工管理技士の仕事と趣味のバスケットボール、共通点はありますか?
すごくあると思います。ポイントガードって、常にまわりを見ながら、判断をし、適切なタイミングで指示を出す役割。施工管理技士の仕事も同じで、判断力と状況把握力が求められるので、バスケで培った感覚は確実に活きています。
あと、周囲の特性を踏まえて動きを指示したり、細かい変化に気づいたりするのも、共通しているかもしれません。バスケットボールで身についた視野の広さが、現場でも活きていると思います。
──常盤工業の中途入社者に対する教育体制について教えてください。
私は中途入社なので、いわゆる新人研修などは受けていませんが、若い社員には積極的に現場を任せるようにしていて、「責任が人を育てる」という文化があると感じます。
常盤工業には、「メンター制度」というものがあり、新入社員や中途社員は、自部署や他部署の先輩社員と定期的に面談できるんです。直属の上司には言いにくいことも相談できますし、職場の情報や社内の人間関係を知る機会にもなっていて、すごく良い制度だと思っています。

──最後に、転職を考えている施工管理技士の方へメッセージをお願いします。
常盤工業は、“昔ながらの建設会社”ではありません。若い社員も多く、気さくで真面目な方ばかり。責任感を持って仕事と向き合える方であれば、きっと活躍できる会社だと思います。さまざまな理由で建設業界から離れようと考えている方がいれば、ぜひチャレンジしてみてください。