
土木施工管理技士
O・Kさん
浜松市内の工業高校を卒業後、新卒で常盤工業に入社し、10年にわたり土木の現場を支えてきたO・Kさん。初の現場代理人を任されたプレッシャーや、働きやすい社風、ICT活用など、現場の最前線で活躍する土木施工管理技士のお話を伺いました。
土木インフラを支える土木施工管理技士の仕事
──まずは、お仕事の内容について教えてください。
土木の現場監督として、現場の段取りや出来形管理、原価管理、品質管理、安全管理といった、現場全体の運営・統括を行うのが私の仕事です。工業高校を卒業して新卒で入社し、ちょうど10年目になります。
──入社のきっかけは?
高校では土木科に通っていたこともあり、将来は土木の仕事に就きたいと考えていました。しばらく新卒採用をしていなかった常盤工業の採用が再開され、会社訪問したとき、「ここが一番自分に合っているかも」と感じ、入社を決めました。
──常盤工業の雰囲気はいかがですか?
自分より年下の社員も年々増えていて、土木事業部には2年ごとくらいのペースで若手が入ってきています。現場が中心のため、本社に行くのは会議や朝礼など、週に1回程度と少ないですが、現場事務所で過ごす時間も含め、風通しが良く、働きやすい環境だと感じています。
私の上長は10歳ほど年上ですが、話しにくさはまったくありません。意見も伝えやすいですし、「それは違うだろ」といった否定から入るようなこともないので、入社してから人間関係でストレスを感じたことはないですね。

──後輩の教育もされているそうですね。
はい。5〜6年目あたりから新卒の部下が付くようになりました。ただ、教えるのは簡単ではないですね(笑)。自分が思っていることと、部下の受け取り方が違うこともあるので、伝え方は工夫しています。
──今まで土木施工管理技士として携わった工事にはどのようなものがありますか?
道路、橋台、堤防、水道、下水といった、いわゆる土木インフラ全般です。具体的には、六間道路の渋滞緩和の拡幅工事や、和合町にあったパチンコ跡地の交差点改良工事、他にも、災害時に使う学校内のマンホールトイレの設置工事なども担当しました。地域に密着した公共工事が多いです。
──土木施工管理技士の仕事の面白さや魅力は?
やはり段取りですね。現場の歯車がうまく合い、工程や調整もスムーズに進んで、無事に工事が収まったときの達成感は格別です。自分が携わった道路を車で通ると、誇らしく思う瞬間があります。
新卒から土木施工管理技士として続けられた一番の理由は、人間関係
──土木施工管理技士としての成長を実感した現場はありますか?
初めて現場代理人を任された六間道路の拡幅工事ですね。それまで上長の補佐として働いていましたが、4年目に現場代理人に抜てきされました。分からないことばかりで、プレッシャーも大きかったのですが、上長のサポートを受けながら、何とかやり切ることができました。
今と違って当時は書類も多く、現場が終わったあと夜遅くまで事務処理をすることも。発注者との協議も初めてで苦労しましたが、その経験があったからこそ、今があると感じています。

──ICTなどの新しい技術の導入にも積極的だとか。
この5〜6年で、ドローンを使った現況測量やICTバックホウの導入が進み、現場作業の効率がかなり上がりました。以前は複数人で測量していた作業も、ドローンを飛ばして10分ほどで完了。測量したデータをバックホウに入力すれば、自動で掘削してくれます。毎日残業していたのがうそのように楽になりました。
ICT業者の選定や使うシステムも、現場監督にある程度裁量が与えられているのは大きいですね。「なぜこの業者を使ったんだ」と詰められるようなこともなく、現場ごとの判断を尊重してもらえるので助かっています。
──常盤工業の働き方や休みの取りやすさについて教えてください。
基本的には土日休みで、週休2日の工事も増えています。工事の進捗を見ながら、「この時期なら休みが取れそうだな」と、計画的に休みを確保しています。子どもが6歳と3歳なので、家族との時間を大切にできるのもうれしいですね。
──10年間、常盤工業で働き続けられた理由は何でしょう?
一番はやっぱり人間関係ですね。上司に対して「苦手だな」と思うようなこともなかったですし(笑)。もちろん、仕事がきついと感じた時期もありましたが、今振り返ればすべて良い経験だったなと思えます。

──最後に、転職をお考えの土木施工管理技士の皆さんにメッセージをお願いします。
外仕事が多いので、体を動かすのが好きな人、そして業者さんと積極的にコミュニケーションを取れる人は向いていると思います。若手も増え、会社の雰囲気も明るくなっていますし、人間関係のストレスもなく、やりがいを感じながら働ける職場を探している方にとって、常盤工業はきっといい環境だと思います。